産後のママの状態
初めて出産する人は産後病院での生活を想像するのは
難しいですよね。
まず産後の身体の話からすると
産後の身体はとにかく疲労でいっぱいです。
陣痛から出産までひたすら体力を消耗し続けるわけですから
ぐったりしてる状態です。
帝王切開だと尿に管を入れられて
自力で起き上がることはおろか
寝返りも出来なくなります。
普通分娩の人は早ければその日のうちから
赤ちゃんと同室になり授乳が開始されます。
帝王切開の人は手術日当日から同室ということは
少なく、2日目以降の同室となりますよ。
もちろん最初から授乳が上手く行くことは稀で
赤ちゃんがなかなか吸い付かない
吸い付いても激痛があるなどあまりゆっくりすることは出来ません。
産院によっては3時間ごとの授乳の時だけ
赤ちゃんを連れてきてくれるところもあり
そういう産院だと少しゆっくりできますね。
母子同室だけど、授乳の時は
授乳室に赤ちゃんを連れて行って授乳するスタイルの病院もあります。
産後すぐの身体に鞭打って赤ちゃんを連れて行くのは
かなり大変です。
身体を支えるのに重要な役目を持つ骨盤は開いたままだし
抱っこや授乳で変に手首に力がかかり痛みを感じたり
歩くどころか立ち上がったり寝返りをするだけでも痛む身体
そんな身体を行使して赤ちゃんの面倒を見るわけですから疲れないわけはないんです。
産後は神経が高ぶっているので
些細な事でも気になったり
急に涙が出たりと精神的に非常に不安定です。
赤ちゃんを産んだことでホルモンが急激に元に戻ろうとするので
それに心が着いてこない事が多く不安定になりやすいといわれています。
お見舞いのベストな時期
そんな身体も心も不安定な状態でのお見舞いは
疲れると感じる人と嬉しいと感じる人とに分かれます。
あるいは夫や実親のお見舞いは嬉しいけど
友人や旦那側の親族などは疲れるなど
お見舞いに来る人によっても変わってきますね。
産後すぐに押しかけられると出産でボロボロの姿を見られることになり
「おめでとう」などと言われても素直に喜べなかったりします。
普通分娩の場合、できれば産後1日目/2日目は
夫/実両親くらいの身近な人だけのお見舞いにしましょう。
友人/親族/義両親などのお見舞いは
3日目/4日目にしてもらといいですね。
帝王切開の場合はもう少し遅らせましょう。
管や痛み止めの点滴が取れ
自力である程度動けるようになってからがベターです。
また退院予定日にお見舞いに行くのはやめましょう。
何時までに退院してくださいと病院から事前に言われてる事が多いので
バタバタしています。
お見舞いが嬉しくなかった
お見舞いが嬉しくなかったという先輩ママさんたちは
・出産直後に来られて疲れてるし、とにかく寝かせてくれと思った。
・面会時間終了間際に来られて迷惑だった。
・ご飯の時間に来られてゆっくり食べることが出来なかった。
・赤ちゃんばかりを皆がはやし立てて、部外者みたいな気分になった。
・お土産でケーキを頂いたが乳腺が詰まるのでうれしくなかった。
・普段からほとんど交流のない人が押しかけてきて早く帰ってくれと思った。
・授乳のタイミングが取れずに困った。
・お見舞いに来た人同士で話がもりあがってなかなか帰ってくれず困った。
・お見舞いに子連れで来られてうるさいし、汚い手で赤ちゃんを触ろうとするしで本当に嫌だった。
・大きな出産祝いをもってこられて持ち帰るのに苦労した。
などの意見が見られました。
お見舞いが嬉しかった
お見舞いが嬉しかったという先輩ママさんたちは
・赤ちゃんが寝てばかりだったので暇だったから。
・実母や夫が毎日のように来てくれて
その間にゆっくりご飯を食べたりお風呂に入れてよかった。
・母乳をあげてるとお腹が良く空いたので差し入れが嬉しかった。
・疲れが取れるらしいよともらったヒーリングミュージックの入ったCDが凄く効いた。
・友人が「お疲れ様、よく頑張ったね」と労ってくれた時。
・自分の好きな飲み物を数本差し入れてくれた友人にはすごく感謝した。
などの意見が見られました。
お見舞いに行くときの注意点
嬉しかったという意見や嬉しくなかったという意見を見てもわかるように
生まれた赤ちゃんを主役にしたお見舞いよりも
頑張ったお母さんを主役にしたお見舞いの方が嬉しいと感じることが多いようです。
赤ちゃんが生まれると周りの人はどうしても赤ちゃんの方にばかり目を向けがちになりますが
そもそも大変な思いをして出産したのはお母さんなわけですから
そのお母さんをフォローするようなお見舞いの方が好まれるんですね。
また、出産に限らず
お見舞いの時には
・自身の体調に気を付け万全でないなら行かない。
・小さな子供はなるべく連れて行かない。
・大きなもの/多すぎる手土産は持って行かない。
・入室時には手をよく洗う。
・相手の状態が落ち着いていない時には遠慮する。
・面会時間には余裕を持つ。
・長居はしない(目安は15~30分程度)
・大勢でのお見舞いは避ける。
などの基本のマナーを
まず守ることが大切ですね。
その上で産後のお見舞いの場合は
・授乳時間に配慮する。
・赤ちゃんを触る時はお母さんに許可をもらう。
・男性のお見舞いはできるだけ遠慮する。(夫/親を覗く)
・性別に関してあれこれ言わない。
などの配慮をすると良いでしょう。
出産は新しい命が生まれるという一大イベントです。
赤ちゃんは可愛いですし周りが見たくなる気持ちもわかります。
ですが、出産で疲れているお母さんに負担をかけていいわけではありません。
可愛い赤ちゃんの健やかな成長を願うのならまずはお母さんへの心遣いをしましょう。
相手を思いやり、マナーを守ってお見舞いをすることで
お母さんの気持ちも和らぎ、お互いに幸せな気分になれますよ。