産後、朝起きれなくなる原因は?自分で出来る対処法はある?

産後、朝が辛くなったり起きれなくなる

産前は朝に強くて、二度寝や寝坊なんてことが一切なかった人でも
産後急に起きれなくなることがあります。

入院中は平気だったのに退院してから
その症状が出てくる人も実際には多いのです。

実は、この症状が見られる人の多くは
産後里帰りや、退院後お手伝いの人が居ない場合が多いです。

酷くなってくると朝だけでなく
夜中の授乳にも起きられなくなったりします。

その原因を探りつつ
解決策をお教えします。

考えられる要因としては

・ホルモンバランスの乱れ
・睡眠不足
・マタニティーブルー
・産後うつ
・育児ノイローゼ

などが考えられます。

産前/産後にはホルモンバランスが大きく変わります。
これは妊娠/出産を経験する女性が全員経験することですが
その変化により身体に出る症状の大小は人それぞれです。

妊娠していない通常時には
エストロゲンとプロゲステロンというホルモンが毎月規則的に分泌されリズムが整っている状態です。

ところが妊娠するとこのエストロゲンとプロゲステロンというホルモンの分泌量が増え
流産を防いだり、母乳を作り出すために乳腺を発達させたり、胎児を大きく成長させます。

エストロゲンとプロゲステロンというホルモンの分泌量が増えるということは
胎児にとって大事なのですが、逆に吹き出物やニキビができやすくなったり
気持ちの落ち込みやイライラしやすくなるという影響が出やすくなります。

そして出産するとエストロゲンとプロゲステロンというホルモンは
急激な減少をしていきます。

この時に凄く悲しい気持ちになったりイライラしやすくなったり
自律神経が乱れたり、白髪の増加、ほてりや冷えを強く感じたり
抜け毛が増えたりしやすくなります。

上記の事から
朝、起きれなくなる要因として
「自律神経の乱れ」が1つの原因として考えられます。

考えられる原因のもう1つに
「睡眠不足」が考えられます。

日中お手伝いしてくれる人が居ない人の場合
掃除や洗濯、食事の支度など
日中に動き回る機会が増えます。

そうなると夜中の授乳などで
しっかりまだ休めないお母さんの身体は
常に寝不足状態となってしまいます。

身体が休みたいとSOSを発信している状態なのに
あれもしなくちゃ、これもしなくちゃと
日中休むことなく動き続けると朝起きれなくなって当然でしょう。

マタニティーブルーや産後うつ、育児ノイローゼなども
朝起きれなくなることが多くなります。
それぞれの違いについて見てみましょう。

マタニティーブルー

発症しやすい時期は産後2~3日目と比較的早めです。
赤ちゃんが生まれて幸せなはずなのに、涙が止まらない/わけもなく悲しい気持ちになる
などの気持ちになるのがマタニティーブルーです。

ホルモンバランスの変化と自律神経の乱れが主な原因とされていて
症状としては不眠/情緒不安定/食欲不振/疲労感などが現れます。

期間としては遅くても産後1か月ほど経つと
落ち着くことが多いと言われています。

産後うつ

発症しやすい時期は産後2週間頃からとマタニティーブルーより後になります。
マタニティーブルーから産後うつに突入してしまう人もいますし
3~4か月経ってから急に発症する人もいます。

割合としては10%~20%のお母さんが
産後うつになっているとも言われています。

産後うつはマタニティーブルーと同じように
ホルモンバランスの乱れと、自律神経の乱れが関与していますが

育児ストレスや、社会から取り残されてる感/一人で育児をしている孤独感
などが発症の主な原因とされています。

症状としてはほぼマタニティーブルーと同じですが
産後うつの場合、精神的な面だけでなく身体にも具体的な症状が起こることが増えます。

頭痛/吐き気/目まい/起きれなくなる/肩こり/腰痛など
身体的影響が出てきます。

期間としては特別な治療をしなくても2,3か月で改善されたという人も居れば
発症後何年も苦しんだという方まで様々です。

育児ノイローゼ

発症しやすい時期はいくつかあり

・生後1か月
・生後6か月
・生後1歳
・生後2歳
・生後3~4歳

と分けられ、その原因もそれぞれ違ってきます。

生後1か月
出産によって失われた体力が戻りきっていない状態での
慣れない育児と睡眠不足に悩まされる時期です。

生後6か月
赤ちゃんがハイハイや寝返りをし始め、行動範囲が広がり目を離せない時期です。
更に夜泣きや離乳食の悩みなども発生しやすい時期です。

生後1歳
活発さが増し歩き始める為、今まで以上に気を使わないといけない時期です。
昼寝の時間の減少などでお母さんが休める時間が減ってしまいます。

生後2歳
自我が芽生え始めいやいや期に突入する時期です。
言うとおりに動いてくれることが減り、時間通りに物事を進めたりするのが難しくなります。

生後3~4歳
第一次反抗期に突入する時期です。
思い通りにいかなかったり、何か少しでも気に入らないと癇癪を起したり大声で泣いたり怒ったりします。

育児ノイローゼはホルモンの乱れや自律神経の乱れも要因の1つですが
周り環境や子供の性格、夫婦関係、孤独な育児、強すぎる自己愛など
様々な要因が考えられます。

育児ノイローゼの症状として
睡眠障害/対人拒否/過食/拒食/パニック症状/無気力/無表情
などの症状が一例としてあげられます。

朝、起きるのが辛くなったら心掛けてほしい事

朝、急に起きれなくなってしまったら
まずは日中の生活パターンを見直してみましょう。

昼間、休憩がとれていますか?
赤ちゃんが寝ている間にあれもこれもと動き回っていませんか?

できれば赤ちゃんが寝ている時間には
お母さんも休憩をしましょう。

赤ちゃんの生活パターンが決まっている場合は
規則正しい生活を心がけましょう。

赤ちゃんと共に早寝をして早起きをすることを心がけ
朝起きたら一番に朝日を浴びると体内時計が正しく動きやすくなります。

そしてホルモンバランスを整える為に
身体を冷やさない事/豆腐や納豆などの豆製品を多くとる事を意識してみましょう。

特に首/手首/足首は冷やさないようにして
冷たい飲み物や食べ物を取りすぎるのは控えましょう。

食事は出来るだけバランスのよい暖かい食べ物を選ぶようにして
夏野菜や南国で育つフルーツなどの過剰摂取は控えると良いです。

それでも改善が見られない場合や悪化する場合は
医師や助産師、市の保健師等に相談してみましょう。