産後の疲れの原因
産後の疲れの原因として考えられるのは
・睡眠不足
・ホルモンバランスの乱れ
・慣れない育児でのストレス
・授乳による栄養不足
・食生活の乱れ
・周りの人の過干渉/放任/無関心
など多くの原因が考えられます。
昼夜問わず数時間おきに授乳をしているお母さんは
どうしても寝不足になりがちですね。
またホルモンの分泌量によっては不眠を引き起こす場合もあります。
産前産後はホルモンバランスの分泌量が増減しやすく
体調不良の原因にもなりやすいです。
新しい環境に入れば誰しもがストレスを感じると思います。
それが小さな命を育てるという責務の場合
そのストレスはかなりのものとなるでしょう。
授乳中はお母さんの体内からどんどん栄養素が奪われていきます。
そんな中で食生活が乱れると栄養が不足し
身体に変調をきたします。
1日の授乳の消費カロリーは
1時間休憩なしで平泳ぎをし続けた時と同じだと言われます。
しっかりとカロリーと栄養を補充するようにしましょう。
慣れない育児をしている中で
身内の人が過干渉だったり無関心だったりすると
お母さんは強い不安に襲われる原因になります。
産後の不調は様々
産後のお母さんは3種類に分けられると聞いたことがありますか?
・産後も産前と変わらない人
・産後は産前よりも強くなる人
・産後は産前よりも虚弱になる人
変わらなかったり、強くなる分にはいいですが
虚弱になってしまうと本当に大変ですよね。
産後現れやすい症状としては
・何となく体がだるい/重い
・すぐに疲れる
・寝ても疲れが取れない
・風邪を引きやすくなった
・微熱が続く
・頭痛
・肩こり
・不眠
・吐き気
・めまい
・口内炎ができやすい
・食欲不振
・腹痛
・腰痛
・腱鞘炎
・足の引きつり/むくみ
・肌荒れ
・精神的なイライラ
・気分の浮き沈みが大きい
・抜け毛が増える
など様々な症状がでます。
1年ほど経てばおさまることが多いですが
日常生活に支障をきたすほどの体調不良だったり
長引く場合などは早めに病院を受診することをおすすめします。
特に不意に襲ってくる目まいは
子供を抱っこしていたりすると大変危険です。
受診するとしたら何処に行けばいいの?
産後、体調不良が続き病院の受診を考えた時
何科を受診すればいいのか悩みますよね。
下記にそれぞれの科の特徴などを
まとめてたので参考にしてくださいね。
・産婦人科
里帰り等でなく出産された病院が近隣の場合
妊娠中から通っていることを考えると
一番相談しやすいと思います。
・心療内科
出産した病院が遠い場合や、肉体的な疲労よりも
イライラする、気力が出ないなどの精神的な異常を強く感じる場合は
心療内科が良いと思います。
・甲状腺外来/内分泌外来
体重が減りすぎる/増えすぎる、脈が速すぎたり/遅すぎる、いらいらしやすくなった
汗が多くなった/少なくなった、抜け毛が酷い、疲れやすい、ぼーっとするなどの症状がある場合は
甲状腺の異常が考えられるので甲状腺外来/内分泌外来が良いと思います。
・漢方外来
薬を飲むことに抵抗を感じる人やホルモンバランスを整えたい方
病院に行くのはちょっと気が引ける人は
漢方を飲んで様子をみるのもいいと思いますよ。
・女性専門外来
婦人病など女性を専門にした外来で、プライバシーを重視した外来です。
全国的にはまだ珍しいですが女性の病気に特化しているので安心して相談できますよ。
・母性内科
こちらもまだ全国的には珍しい科ですが、妊娠/出産に特化した科で
産後のお母さんのケアにも特化しています。
ホルモンや代謝、免疫系全ての相談を受けてくれます。
不調を「自分の努力が足りないからだ」と思わない
産後の体調不良は、ホルモンバランスが強く関係している事も多く
甲状腺機能障害の場合などもあり自力で何とかできるものではありません。
決して怠けてるわけでもないですし
だらけてるわけでもありません。
育児が大変なのはみんな同じ!
頑張れて当たり前!ということはないのですよ。
心や身体が弱っているとどうしても、自分を責めがちになりますが
自分を労わることを忘れないでくださいね。
産後に体調不良になり、
育児も家事も思うように出来なくなるお母さんは珍しくありません。
特に元々元気だった人の場合
急にいろんなことが出来なくなったり
常に体調不良であることに強いストレスを感じる傾向にあります。
なぜできないのかと不安になり
自分はダメな人間なんじゃないかと責めがちになってしまうでしょう。
でもそれは、自分が悪いわけではなく
ホルモンの分泌などによる原因がほとんどなんですよ。
病院に何度も通うのは、小さい赤ちゃんがいるお母さんにとっては負担になり
病院へ行くのを躊躇してしまう人も多いでしょう。
お父さんや身内の助けがあればいいですが
そういった支援が受けられない場合
キッズルームのある病院を選んだり、一時保育を利用して乗り切りましょう。
お母さんの体調が悪いままでは、育児は人一倍大変になってしまいます。
お母さんがまず心身ともに健康状態になることを考えましょうね。
一生懸命頑張っているからこそ辛いことも多いのです。
一人で抱え込む必要は何もないのですよ。