帝王切開後の産後ってどんな感じ?疲れる原因と痛みへの対処法

そもそも帝王切開って何?

帝王切開というのは複式帝王切開術/カイザーと呼ばれる出産方法で
お母さんのお腹にメスを入れて赤ちゃんを医師が取り出す手術の事を言います。

日本では5人に1人程度の割合で
帝王切開が行われているんですよ。

帝王切開には2種類あります。

・予定帝王切開
・緊急帝王切開

予定帝王切開は妊婦健診の段階で普通分娩が難しいと
医師が判断した場合に事前に日にちを決めて行う手術です。

緊急帝王切開はお母さんや赤ちゃんに何らかの問題が起きて
急遽赤ちゃんを取り出さないといけなくなった時に行う手術です。

予定帝王切開が行われる主なケースとしては

・逆子
・多胎妊娠
・前置胎盤
・児頭骨盤不均衡
・子宮筋腫
・妊娠高血圧症候群
・前回帝王切開
・高齢出産

などがあります。

逆子は文字通り、通常下になっているべき赤ちゃんの頭が
上を向いてしまっている状態をいいます。

普通分娩だと最後に頭が出てきてしまうので
へその緒がはさまれて空気が十分に送られなくなる可能性が出てくるため
赤ちゃんの安全を最優先して帝王切開が選択される場合がありますよ。

多胎妊娠は双子や三つ子を妊娠している場合
普通分娩だと赤ちゃんやお母さんに大きな負担がかかる可能性が高いため
普通の予定帝王切開よりも少し早めに手術をすることがあるでしょう。

前置胎盤とは胎盤が子宮の出口を塞いでしまって
赤ちゃんが自力では出られない状態のことをいいます。

児頭骨盤不均衡は赤ちゃんの頭よりお母さんの骨盤が小さかったり
骨盤そのものの形に問題がある場合のことをいいます。

子宮筋腫は子宮内にできる腫瘍ですが、位置や場所/大きさなどによっては
帝王切開が選択されることがありますよ。

妊娠高血圧症候群になってしまうと胎盤の血流が悪くなってしまい
赤ちゃんへの悪影響が考えられるために場合によって帝王切開が検討されます。

前回帝王切開もブイバックと言って帝王切開後に普通分娩を行う方法もあるのですが
リスクも高く、受け入れてくれる病院も少ないのが現状です。
高度な設備のない病院では基本的に帝王切開となるでしょう。

高齢出産では子宮口や膣壁の柔らかさが年齢と共に低下してしまうことを考慮し
帝王切開が選ばれるケースもありますよ。

産後の痛みについて

帝王切開後の痛みについてですが
まずお母さん自身の「痛みへの耐性度」に左右されますが
病院の対応としては

・腰に痛み止め用の管を入れて点滴を繋ぎそこから痛み止めを入れる
・痛み止めの錠剤を処方する
・筋肉注射で痛み止めを入れる

などの対応をしてくれます。

術後麻酔が切れると痛みを感じるようになるのですが
この痛みにも実は2種類あるんですよ。

・動いたときの傷の痛み
・子宮が戻ろうとする後陣痛

でもこの違いって普通分娩を1度でも経験した人でなければ
正確にどっちの痛みなのかというのは判断できませんよね?

どっちが痛いのかというと後陣痛の方が痛いらしいです。
しかも帝王切開の場合、寝たきりでいると
この後陣痛がどんどん痛みが増していくんですよ。

だから帝王切開後、なるべく早めに歩きましょうと言われます。
悪露を出そうとする身体は寝たままだと腹筋にどんどん力がかかり
痛さはどんどん増すばかりですのでここは踏ん張って動くようにしましょう。

どんな体勢/行動が疲れる?

痛みが出やすい体制や行動はなにがあるでしょうか?
少しでも楽になる方法はないのでしょうか?

痛みが出やすい

・起きたり寝たりする
・立ったり座ったり
・トイレでいきむ
・赤ちゃんを抱きあげる
・授乳する時
・くしゃみ/咳

など腹筋に力を入れる動作は痛みが伴います。

日常生活で当たり前に行っていることがほとんどなので
ただ、ベッドから起き上がるだけでも疲労困憊状態になります。

少しでも痛みが少なくなる方法はないものでしょうか?
実はあります。

まず入院中最初に訪れる試練は
「ベッドから起き上がってたってみましょう」と
翌日に言われることですね。

この時に

1.立ち上がろうとする方のベッドの端まで身体を寄せておく
2.腰回りのシーツを両手で掴むようにして両足を使いベッドの上に移動
3.ベッドの頭部分を手で掴み頭を上に付ける
4.リクライニングを最大まで上げて起きる
5.ベッドの高さを最小にした状態で足をずらしながらベッドの端に座る
6.ベッドの高さを最大まで上げて立ち上がる

こうすると腹筋にあまり力を入れずに立ち上がることが可能です。
寝る時は順番を逆にすると楽に横になれますよ。

手術の翌日にこれを何度か繰り返すとコツがつかめてくると思います。
寝返りをうつのが意外に辛いのでベッド柵に引っ張れる紐なんかがあると
格段に楽に寝がえりがうてるようになりますよ。

トイレでのいきみに関しては
とにかく水分を多くとることで解決することが多くなります。

授乳をするということは水分が体内から奪われるということですので
どうしても便秘や硬めの便になりやすくなります。

意識して水分を多くとることで母乳の出を促進させ
便秘も解消、いきまずに済むのでお腹の痛みが軽減されます。

座ったり立ったりも腹筋を使うので激痛が走ることがあります。
出来るだけ足を開いて足先がvの字になるように置き
身体を前傾姿勢にして足に力をかけながら行動すると痛みが経験されますよ。

低すぎる椅子やソファーでは腹筋に力を入れなくては
座ったり立ったりが厳しくなりますので、その点はご注意くださいね。

赤ちゃんを抱きあげる時は特に注意が必要です。
痛みから赤ちゃんを落としたりしないようにしてくださいね。

入院中は赤ちゃん用のベッドを出来るだけ自分のベッドに近づけて
自分のベッドの高さを最大限にした上で赤ちゃんを抱きあげて
すぐに座るようにすると危険や痛みが少なく抱っこが出来ます。

病室に高めの椅子があるなら椅子でも構いませんよ。
抱っこしたまま歩き回ろうとすると術後すぐは痛みが凄いです。
できるだけすぐに座れる状態での抱っこが良いでしょう。

授乳の時にも痛みを感じることがあります。

・母乳を吸われることで子宮収縮が促されるための痛み
・授乳クッションが当たる事での痛み
・赤ちゃんが不意に傷口を蹴ったりした時の痛み
・無意識に前傾姿勢になってしまい腹部が押されてしまい痛みを感じる

授乳姿勢に関しては、お母さんの胸の大きさや
赤ちゃんとの相性が大いに関係してくるので

産院で横抱きを教わったから、そればかりを練習するのではなく
入院中に出来るだけ多くの授乳姿勢を教えてもらうといいと思います。

入院中はせっかく指導してくれる助産師さんが側にいますから
コツなどを聞いて、自分と赤ちゃんにあった授乳姿勢を取得してしまいましょう。

くしゃみや咳に関してはこれは止めることが難しい生理現象ですね。
鼻をかもうと無意識に力を入れて激痛が・・・ということもありえます。

ちょっと強引な方法ですがくしゃみが出そうになったら
鼻をつまんでくしゃみを止めてしまうという荒業もあります。

仰向けで寝ている状態からのくしゃみや咳は痛みが増すので
横向きになってくしゃみや咳をすると少しマシになるかもしれません。

鼻をかむときは鼻を押えるようにして
鼻の奥の鼻水を無理に出さない事で痛みを避けることができますよ。

少しでも痛みを軽減させて
赤ちゃんとの時間を大切にしましょうね。